1 店舗の契約費用
2 店舗の内外装
3 光熱費
4 店舗電話番号
5 バルーン
6 ヘリウムガス
7 店舗販促物
8 インターネット関連費
9 広告費
10 研修費
まずは、バルーンを販売する場所の資金が必要になります。
自宅兼店舗で販売を開始する人は、当たり前ですが契約費用は0円です。
新しく店舗を契約する人は、
・敷金・礼金
・不動産への仲介手数料
・前家賃
・火災保険
・カギ交換費
等が必要になります。
もちろん店舗の資金は、出店する場所によって違ってきます。
・繁華街(人口密集地)や1階路面店舗ほど高く
・郊外(過疎地)や上層店舗ほど安く
契約することができます。
しかし、バルーンの売上に関しては
繁華街や1階路面店舗>郊外や上層店舗 ではありません。
実際に、当店は繁華街より少し離れた2階の店舗で営業しています。
目立つような看板も設置しないため、とても新規客が入ってくるようなお店作りではありません。
それでも十分に売り上げていますし、同じ場所で5年間も運営しています。
【繁華街や1階路面店舗】と【郊外や上層店舗】のメリット・デメリットは以下です。
→お店が目立つので集客しやすい
→家賃が高い
→家賃が安い
→新規客を集客しにくい
しかし、なぜ当店は繁華街から少し離れた場所で上層階でも集客できているのでしょうか?
その理由を説明すると長くなりますので、次回お話しさせていただきます^^;
話は戻りますが、
・自宅兼店舗で販売する場合は0円
・店舗で販売する場合は[おおよそ家賃の5ヶ月分] 必要になります。
・自宅兼店舗の場合
自宅兼店舗でも、お客様を迎える場合は内装はもちろん外装にも費用をかけなければいけません。
完全にインターネット販売のみの販売の場合は、内外装費は必要ありません。
・店舗販売の場合
店舗販売の場合は、もちろんお客様の来店がありますので内外装費が必要です。
ただし、引き継ぎ店舗などでもともと内装が綺麗であればそのまま使用することもできます。
物件を探す際は、そのまま(少し改装するだけ)でも営業できるかを見ながら探すといいでしょう。
外装は、特に路面店の場合は前面にアピールした方がいいので工事費用がかかります。
内外装の工事もピンキリなので、準備資金に応じて捻出すればいいと思います。
お店の光熱費(電気・水道・ガス)の契約は必須です。
もちろん契約の際は初期費用は不要になります。(※特別な工事を伴わない場合)
しかし、光熱費は家賃と同じで毎月支払わなければなりません。
特に、電気を契約する際に注意しなければいけないことがあります、
それは〈アンペア数〉と〈動力〉の契約です。
〈アンペア数〉は、電気の契約をする際に毎日どのくらい使用するかを考慮し少し余裕を持って契約すると思います。
開店当初はどのくらい使用するのかわからないので、部屋の広さに合わせた一般的なアンペア数で契約します。
電気料金の基本料金はアンペア数を基本に計算されます。
なので、ある程度の月日が流れたら無駄な基本料金を支払っていないかを確認することが大切です。
〈動力〉とは 電力と一緒に契約する三相200Vという電源の電化製品を動かすために必要な電気のこと です。
要は、電圧が高く通常の電力では動かせない電化製品を動かすための電力。
業務用エアコン等は動力になるかと思います。
こちらは、通常の電気代と別に動力代として請求されますのでご注意ください。
ちなみに当店も業務用エアコンを使用していますので、毎月〈動力代〉を支払っています。
その他、水道・ガスの契約は一般家庭とほぼ同じ内容になります。
店舗に固定電話とインターネット回線(無線WIFI)は必須です。
固定電話の設置ですが、もちろん携帯電話だけでも営業はできます。
ただ、当店は
・固定電話(フリーコールor市外局番付きの電話番号)は必須
だと思っています。
その理由は【信用】が作れるから。
今は、ほとんどの人が携帯電話を持っているし、携帯番号のみで運営しているお店はもたくさんあります。
しかし、もしもあなたがお客様の立場のに立ったとき
【市外局番付きの固定電話番号】
と
【080や050等の携帯電話番号】
のお店があった場合、どちらに電話しますか?
別に携帯電話でもいいんじゃない?
と思う人もいるかもしれません。
しかし、相手が法人(結婚式場やイベント会社等)でバルーンの依頼をお願いする場合どちらが信用できるでしょうか?
当たり前ですが【市外局番付きの電話】です。
自宅兼店舗だから・・・
そのような理由は関係ありませんよ。
バルーンショップに一番必要なもの。
それは、バルーンです。。。
って、当たり前ですね!
バルーンって言っても
・ゴムのバルーン
・アルミフィルムのバルーン
・特殊な形をしたバルーン
・特殊なフィルムのバルーン
・特大バルーン
等、いろんなバルーンがあります。
お祝いのデザインも誕生日や結婚式・発表会や出産祝い等本当に多くのタイプが販売されています。
もし、販売されている全てのバルーンを揃えた場合の金額はいくらになるでしょうか?
全く検討がつきません笑
恐らく、500万円以上はするのではないでしょうか? (実際に計算したことがないので結構誤差があると思います。。。)
・どのタイプ(卓上型やスタンド型等)のバルーンをメインに販売するか?
・どの客層をメインターゲットにするのか?
等で仕入れ対象のバルーンを絞ることが本当に大切です。
しかし、バルーン以外にも、
高額な機材の代表として
↓ バルーンの中にぬいぐるみなどを入れる機材
こちらの機材は10万円以上必要になります。
他にも、数万円単位のバルーン機材がたくさんあります。
あれもこれも揃えなきゃ!
ではなく、
必要なもの(機材)を最低限仕入れることを心掛けましょう。
ちなみに当店の開業した際の支出は
バルーン=80万くらい バルーン機材=50万 合計100万円くらいです。
バルーンをプカプカ浮かせるために必要なもの それがヘリウムガスですね!
ヘリウムガスをバルーンの中に入れることにより、
空気より軽いヘリウムがバルーンを空中に浮かせてくれます。
このヘリウムガスも安くはありません。
ヘリウムは自然界から抽出される貴重なガスです。
数年前、需要と供給のバランスが崩れ全く手に入らない時期もありました。
今現在(令和3年)は、なんとか安定していますが、またいつバランスが崩れるかは分かりません。
バルーンショップを運営していくには、このヘリウムガスは必須になります。
対策としては、いくつかの仕入れ先を見つけておくことが大事になります。
ヘリウムガスの仕入れ価格は、7000Lのボンベ1台=25000~35000円くらいです。
店舗販促物とは
[新規開店のご案内や新商品などのキャンペーンで配布することにより、店舗・商品の認知度の向上や消費者の購入を促す効果を期待して配布されるもの。]
主に、
・名刺
・チラシ
などになります。
他にも、
・商品カタログ
・フライヤー
等がありますが、最初は名刺とチラシで十分です。
また、ネットショップでの販売を行う場合は、
・段ボール
が必要になります。
名刺・チラシは自分でデザインするなら印刷代のみで5000円くらい
外注する場合はデザイン・印刷代で5〜15万円くらいだと思います。
出来るだけ自分でデザインした方がいいと思います。
しかし、あまりにも時間がかかりそう(技術がない)場合は、無理せずに外注に依頼しましょう。
お金はかかりますが、その空いた時間で開店準備を進めていった方がいいです。
また、ネット販売で使用する段ボールが意外と高いです。
サイズ別に揃えたり
白地(通常は茶色)にしたり
ロゴを入れたり
また、バルーンギフトは基本的に大きいので、段ボールのサイズも大きくなり、値段もその分高くなります。
当店は、茶色のままでロゴも入れず〈140サイズ〉と〈160サイズ〉の2タイプを200枚ずつ。
約10万円で揃えました。
ホームページとECサイトの違いは、
インターネット上で販売するのか?
販売しないのか?
インターネット上で販売しない場合は、ホームページを制作します。
ホームページのメリットは
・自分で作る場合は無料で出来る。
(ただ、ある程度の知識がないと難しい)
・ECサイトに比べて公開するまで時間がかからない
デメリットは
・購入して頂くまでにお客様とのやりとりが必要
・無料で作れるサイトは制限が多い
ホームページを外注する場合、
10〜100万円くらいだと思います。
インターネット上で販売する場合は、ECサイトを制作します。
当店もこのECサイトを使用しています。
ECサイトのメリットは、
・お客様とのやりとり無しで販売できる
・全国のお客様に販売できる
ECサイトのデメリットは、
・開店まで時間がかかる
(商品登録やクレジットカード払い等の審査に時間が必要)
ECサイトを外注する場合は、
30〜200万円くらいだと思います。
上記のように、出来るだけ早く開店したい方は
ホームページの方がいい
と思う方が多いかもしれません。
しかし、
無料でECサイトが運営できるサイト
も増えてきました。
代表的なサイトとして
・BASE
・STORES
等です。
ホームページ・ECサイトのどちらにしても今の時代は必須になります。
インスタグラムやツイッターを運営しているから必要ない!
そう思っている人もいるかもしれませんが、
[ホームページ・ECサイト]と[SNS(インスタグラムやツイッター)] は全くの別物です。
詳しくは、別のブログでお話ししますね!
いざバルーンショップを開店しても、何もしなければ誰にも知ってもらうことはできません。
・自分の知り合いから徐々に口コミで評判を広げていく方法
・インスタグラムやツイッター等のSNSを利用する方法 等の無料で口コミを広げる方法があります。
しかし、この無料で広告を行う場合は
・ある程度の人脈が必要
・ある程度のフォロワーが必要 になってきます。
最初は、自分の知り合いのみから始めることもいいでしょう。
もし、開店してすぐ広告を行う場合は広告メディアの選別を行います。
広告メディアを大きく分けると
・マスメディア
・WEBメディア
になります。
マスメディアとは、「マス=大衆」に対して情報伝達をする「メディア=媒体」のこと。
具体的には、新聞・雑誌・テレビ・ラジオなどの媒体を指します。
WEBメディアとは、「WEB=インターネット上」で情報伝達をする「メディア=媒体」のこと。
具体的には、SNS(インスタグラムやツイッター等)・google・Yahooなどの媒体を指します。
まずは、WEBメディア(特にSNS)の広告から始めることをおすすめします。
その理由は、低単価(数百円単位/1日)から始める事が出来るからです。
さらに、広告のターゲットも詳細に決めることができますので、効率良く宣伝することができます。
詳しくは、今度ご説明しますね。
ちなみに、当社は開店当初の広告費は10万円/月でした。
最後に、研修費用です。
人によっては、 研修費を支払うことがもったいない!
と言って、独学でバルーンショップを開店しようとする人もいるでしょう。
それ自体は、悪いことだとは思いません。
むしろ、その方法で成功する人は素直にすごいと思います。
バルーンは想像以上にデリケートな商品です。 バルーンを取り扱う際の[基礎]が本当に本当に本当に大事です。
その基礎は、ネット上にはありません。
実際に【人】に教えてもらうしかないのです。
その教えて頂ける人(場所)は大きく分けて2つあります。
・バルーンスクール
・バルーンショップ
です。
バルーンスクールは、基本的にテーマを一つに絞って一人の講師が複数人の生徒を集めて指導を行います。
メリットとして、
・定期的に開催しているのでスケジュールを組みやすい。
・講師が教育に慣れているので安心できる。
デメリットとして、
・マンツーマンではないので、細かいところまで教えてくれない(聞けない)
・時間制(だいたい3時間くらい)なので、あまり多くの技術は習得できない
・作り方は教えて頂けるが、売り方は教えてくれない。
バルーンショップは、普段は通常営業しているお店に研修をお願いする形になります。
メリットとして、
・基本的にマンツーマンで研修してくれるので、細かいところまで習える
・研修後も師弟の仲で情報の共有ができる。(相談しやすい)
デメリットとして、
・研修を中心に営業していないため、断られる場合がある。
・お店の(注文)状況に左右される場合がある。
・研修費用が見えない(分からない)
バルーンスクール・バルーンショップのどちらも研修費は決して安くはありません。
しかし、バルーンショップを運営していく中で一番重要なのは
[バルーンの技術]
だと思います。
どんなに華やかな内外装の店舗でも
どんなにかっこいいホームページを運営していても
どんなに広告費を使って多くの人に宣伝しても
結局は、
[基本通りのバルーンギフト]
を
[安定して提供]
できる状態でバルーンショップを開業しなければいけません。
そのためには、しっかり研修を受けることが大切だと思います。
バルーンショップで開業・独立するために必要な資金をお話しさせて頂きました。
今回の話では、開業・独立するために
の資金が必要ということになります。
あくまでも目安です。
今回は大まかな内容を知っていただけたらと思います。
当社は開店当初の開業・独立資金は約250万円でした。
もちろん、この金額以下でも始めることはできます。
一番大事なことは、自分が作った商品を
【お客様が最高の笑顔で商品を受け取ってくれること】
その事を忘れないことが、バルーンショップの開業・独立の準備に必要なことです。
当店も、時間が経つにつれ徐々にバルーンの在庫や機材を増やしています。
最初は必要最低限なものだけを
徐々に環境を整え
在庫(新しい商品)を増やしながら
運営をすることがいいでしょう^^